「オーガニックワイン」は二日酔いしないとはいえない!「ビオワイン」との違いはJAS認証
環境問題、健康について注目されつつある現在、『オーガニックワイン』や『自然派ワイン』『ビオワイン』を選びたいと考えている人は、年々、増えているのではないでしょうか。
『オーガニックワイン』 ・『自然派ワイン』と聞くと、無農薬、無添加、有機栽培、体に良さそう! というのは分かるけど、具体的にはどういうワインなのか、普通のワインとはどう違うのかを調べました。
お店に並ぶ、『自然派ワイン』 ・『ビオワイン』と『オーガニックワイン』の違いについてもまとめます。
気になる「オーガニックワインは、二日酔いしない?」といわれているのは、本当なのかも分かります。
【オーガニックワイン】おすすめ5選「ラベルがおもしろい」ワインを選んでみた
『オーガニックワイン』とは?
オーガニックワインとは、”有機栽培のブドウから造られたワイン”というのは、みなさん、認識があるのではないでしょうか?
有機栽培とは、人や環境に優しい農法。
ぶどう栽培の際の化学肥料や遺伝子組み換え、ワインを醸造する過程での化学薬品や添加物などの使用が、一般的なワインよりも制限されています。
『オーガニックワイン』でも酸化防止剤は入っている?
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『オーガニックワイン』とは、無添加で、食品添加物が入っていないと思ってしまいますね?
実は、酸化防止剤 (食品添加物)は、ほぼすべてのワインに入っているということ。
ラベルを見ると記載がない場合もありますが、規定の量に達していないと表示する義務がないためです。
『オーガニックワイン』にも、少量の添加物が含まれているといえますが、使用される添加物などは、できるだけ少なく、環境や人にやさしい自然なものが使われているというのが鉄則となっています。
酸化防止剤が欠かせない理由としては、ワインの品質を保つため。
酸化防止剤をまったく使わないと、加工過程でブドウにカビが生えたり、ワインに雑菌が繁殖したりしてしまう可能性があるからです。
普通のワインの酸化防止剤も、体に害がない量と決められていますので、添加物については、心配しすぎないでくださいね。
『オーガニックワイン』 と呼ばれるための認証
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日本での『オーガニックワイン』は、JAS規格という農林水産省が認める認証機関で認証されたワインだけが使える名称。
一方、『自然派ワイン』 ・『ビオワイン』・『ナチュール』などは、JAS規格で制限がなく、誰でも使うことができるのです!
ワインのラベルにJASマークがあるか、ぜひ確認してみてくださいね。
しかし、とても複雑なのが海外から輸入されたワインの表示についてです。
海外でもそれぞれの国に、認証機関があります。日本と同様に『オーガニック』と認証を受けたワインのラベルに、『オーガニック』と記載することができます。
日本の規定と違うのは、『ビオ』などと記載されていても、認証を受けているワインもあるということ。
例えば、EUやアメリカなどで製造されたワインは、「オーガニック」や「ビオ」「ビオロジック」などの表示があれば、オーガニックの認証を受けたワインになります。
海外のワインをオーガニックか見分ける方法としては、こんなマークがついていれば、オーガニックワインといえるので、購入の際の参考にしてみてください。
『ビオワイン』『自然派ワイン』は農法の違い
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『ビオワイン』『自然派ワイン」と呼ばれるオーガニックワインは、農法や醸造法の違いで分類されていますが、これという定義がないといわれています。
国により、基準が異なるので、生産者さんが決めているところもあります。
ざっくりとまとめると、ビオロジック農法は、鶏糞や羊糞を使い、農薬や化学肥料、除草剤などは使用しません。
『ヴァン・ナチュール』とも呼ばれる『自然派ワイン』は、できるだけ自然の力を利用し、ぶどう本来が持つ力を生かすようなワイン造り。
統一された規定というのがないので、見分けるのはなかなか難しいかもしれません!
どうしても気になる人は、生産者さんやソムリエに聞いてみて、自分に合う農法のワインを選ぶのが良いかと。
『オーガニックワイン』は二日酔いしない?
ほぼ全てのワインに入っている酸化防止剤が頭痛、吐き気の原因を引き起こすといわれています。
そのため、自然に近い形で栽培・醸造されたオーガニックワイン、自然派ワインは、添加物、化学物質などが少ないため、「頭痛がない」「二日酔いしない」といわれていて、研究データもあるそうです。
しかしながら、酸化防止剤が二日酔いを引き起こすという科学的な証明はありません。
個人的な体質によっても変わってくるので、二日酔いしないとは一概にはいえないのが現実です。
とにかくオーガニックワインに限らず、お酒を飲みすぎないことが大切ですね。
これからの地球のためにオーガニックワインを
環境問題、大量生産と地球が抱えている問題はたくさんあります。
環境や人に優しい農法で作られている、オーガニックワインを選ぶことで、少しでも地球の未来が変わるかもしれません。
自然な形で作られるワインは、生産者さんの多大なる努力と手仕事のおかげで成り立っています。
そんな生産者を応援する意味でも、オーガニックワインをぜひ飲んでみることをおすすめします。
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